H.264より高画質な配信ができる「H.265/HEVC」コーデックに対応しました。 HEVCはH.264と比べて同じビットレートで最大2倍の画質になります。
特に激しい動きのある映像が綺麗に映ると言われています。 下記はビットレート2.5Mbpsのスクリーンショットです。
【配信者さんの切り替えガイド】
Enhanced RTMPに対応しているエンコーダー(OBS v29.1以降)をお使いの場合は、設定を変更することでHEVC配信が可能です。
1. OBSの設定画面を開き、「出力」タブの「出力モード」を「詳細」に変更します。 2. 「映像エンコーダ」から「HEVC」の含まれる下記のものを選択します。
どの設定が利用できるかは環境により異なります。 ・GeForceをご利用の場合: NVIDIA NVENC HEVC ・RadeonもしくはAMD内蔵をご利用の場合: H265/HEVC Encoder (AMD Advanced Media Framework) ・IntelCPU内蔵もしくはIntelArcの場合: QuickSync HEVC ・Macの場合: Apple VT HEVC ハードウェアエンコーダー
3. キーフレーム間隔が「0」(自動)に変更されてしまうので、「1」に戻します。
【視聴者さんのガイド】
下記の環境でHEVC配信をオリジナル画質で視聴が可能です。
・ブラウザ: Chromium系(Chrome, Edgeなど)、Safari系 ・デバイス: 第6世代Coreプロセッサ以降、Pascal以降のGeForce、2019年以降のRadeon、v11以降のiOS/iPad、v6以降のAndroid ※kukuluLIVEでは視聴者全体の10%ほどが非対応環境です。
Firefoxなどの非対応環境では、サーバー側でH.264に変換した映像で再生します。 画質が低下し、遅延が増加します。・・・でも大丈夫!
HEVC対応に伴い配信システムを刷新したため、従来より低遅延になりました。 理想的な状態(CoffretからOBSを起動&超低遅延エンコード)では、遅延は2秒未満になります。
H.264への変換や低画質モードにおいても、3秒程度になるよう設計しています。 これは変換が入っても従来と同等の遅延になることを示します。
【よくあるご質問とその回答】
Q. HEVCで配信すると、重いんですよね? A. 実は重くないです。配信する側も、視聴する側も、専用回路(QSVやNVENCと呼ばれるもの)を使いますので、H.264の時と負荷は変わりません。専用回路はCPUにも内蔵されていますので、スマホやグラボが無い環境でも大丈夫です。
Q. HEVCの配信が見れません!H264にも変換されません。PCやグラボはかなり古く、対応環境は満たしていません。 A. 再生可能情報は常にアップデートしていますが、何日も正常に再生できない場合はお問い合わせください。
Q. 対応環境のはずなのにHEVCで再生できません。 A. ブラウザのハードウェアアクセラレーションをオフにしていませんか?
Q. HEVCで配信すればビットレートを半分にしてもいいということでしょうか? A. そうです。ビットレートが低いとスマホなどから視聴しやすくなります。
Q. 遅延を減らしたいです。 A. OBSはCoffretから起動、キーフレームを1秒、チューニングは「超低遅延」、マルチパスモードは「1パス」、にすることで遅延が2秒未満になります。
Q. FirefoxはHEVCが再生できないのでしょうか? A. できません。v120からNightlyでHEVCサポートがWindows限定で入りましたが、一般が使用できるようになるかは不明です。
Q. プッシュするRTMPは中国方式(codecid=12)にも対応していますか? A. していません。Enhanced RTMP/FLVのみ対応しています。
Q. AV1には対応していますか? A. していません。HEVCのみ対応しています。
Q. HEVCで再生できているか確認する方法はありますか? A. PC版では、映像にマウスオーバーすると左下に「HEVC」と表示されます。 「H264 (変換)」と表示される場合は、HEVCが再生できないためサーバー側で変換されたものを再生しています。 低画質モードはすべてサーバー側でHEVCに変換するため、「HEVC (変換)」と表示されます。
Q. スマホアプリからの配信もHEVCにできますか? A. 公式アプリを最新版に更新していただくと使用できます。
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